ほろ酔い×iPhone×バスケットボール
アースフレンズのIT戦略担当カクタです。
学校では教えてもらえないけど、社会に出たら知っておいたほうがいいことはたくさんありますよね。
そのうちのひとつに、この方程式を加えておいてください。
ほろ酔い×iPhone×バスケットボール=松葉杖+ギプス
そう、あれは2011年8月28日(日)の23時ごろでした。場所は都営新宿線の曙橋駅。
アスフレバスケスクールが終わり、スクール生と共に生ビール半額のお店「紅とん」で
軽く酔っ払っていい気分になっての帰り道でした。
曙橋駅の改札に向かう階段を降りるとき、私は左手をポケットに入れてそこに入っている
iPhoneをポケットの中で軽く触りながら歩いていました。
触り始めたときから違和感はあったのです、私のiPhoneのカバーは表面がつるつるのものを
使っているのに、なんかざらつきがあったので。
「なんだろう?居酒屋で汚したかな?」「もうちょっと明るいところで落ちいてチェックしよ」
などと、考えつつ階段を降りる私。
そして、ほぼ階段を降りきろうとしたくらいに、何を思ったからポケットからiPhoneを取り出し、
ざらつきをチェックしようと意識をiPhoneに集中したその瞬間、視界からiPhoneは消えて私は
しりもちをついていました。
先頭を歩いていた私は、「痛い」と思うよりも先に「かっこわる!!早く立ち上がらないと後ろのやつらに笑われてるよ」
と思い即座に立ち上がったのです。
「3個入りのバスケットボール持ってたから、足元見えなくて一段踏み外したのかなぁ」なんて考えながら
立ち上がると右足首に走る痛み。「足くじいちゃったな、痛いけど少し落ち着けば大丈夫だろう」
と、その時はその程度くらいに考えて、一番近くにいたコーチIに「肩を貸してくれ」と叫び
肩を借りながら改札に向かおうとしました。
しかし、直後に様相は一変します。
後ろから心配して駆けつけてきたキャプテン唯が、「ちょっとやばいよ、足首がめっちゃはれてる。こんなの見たことないって」
と叫ぶのを聞いて、自分の足首を見るとくるぶしが数倍にはれあがって、紫色をしています。
さらに、キャプテン唯は私の顔を見て「めっちゃ顔色悪いです。血の気ひいてますよ。」と言い
「救急車呼びましょう。」と言い始めたくらいで、私の視界が、すぅーっと白くなっていき、
真夏の校庭で朝礼していた小学生が貧血で倒れるかのごとく、立っていられなくなり駅の構内で
仰向けになって倒れたのでした。
その後は、遠のいた意識の向こうでキャプテン唯がさすがのリーダーシップを発揮し、
周りのスクール生もてきぱきと動いてくれたのをなんとなく覚えています。
靴と靴下を脱がしてくれたり、救急箱にあった道具で足を冷やしてくれたり、駅員に事情を説明したりなど。
救急車が到着したころ、私の意識もはっきりしてきました。
不思議なもので、貧血の症状で意識が薄いときは足の痛みはあまりなく
吐き気や悪寒がひどくて、「早く暖かい布団で眠りたい」とばかり考えているのですが、
意識がはっきりして吐き気や悪寒がおさまると、足の痛みが激しくなるんです。
これは、救急車で搬送中にもありました。吐き気と悪寒が再発して、救急車の中で
嘔吐したのですが、その時は足の痛みは感じていないのです。
ところが、吐き気がおさまると足に激痛が走る。
人間の身体はよくできていて、足の痛みに耐えられないだろうから、吐き気を起こしてくれたんでしょうね。
はてさて、そんなこんなで、キャプテン唯とコーチIに付き添われて救急車で大久保にある
病院に搬送してもらいました。緊迫した曙橋駅から一変、救急車から病院にかけては私の意識も
はっきりしていたので、2人も安心したようで冗談も飛び交うなごやかムードでしたよ。
ちなみに、コーチJは現場にいなくて、たまたまコーチIに電話したら救急車だったので、
コブクロの長期休養以上の衝撃を受けたと後に語ったとか語ってないとか。
病院でレントゲンを撮ってもらった結果、骨には異常なし。ただし、ギプスで固定して松葉杖だよ。
痛み止め飲んで、松葉杖で歩く練習して、できるようになったら帰ってね。って感じの診断でした。
これが、「ほろ酔い×iPhone×バスケットボール=松葉杖+ギプス」の真相でございます。
とっくに終電はないので、タクシー拾って帰路に。
キャプテン唯とコーチIが見送ってくれました。
ずっと二人が付き添ってくれてたので、心強かったのです。どうもありがとう。
一人になって、心細くなったのもつかの間、いつの間にかタクシーでうたた寝。
「痛くて眠れないかも」なんて病院では言ってたくせに、薄情なもんです。
目覚めると、すでにそこは高速の出口。そこからはナビよりも近道があるからと
運転手さんに指示出しながら、ふと気になってかばんに入れたiPhoneをチェック。
1通のメール着信。30分くらい前にカツユキ代表から「うち来る?」とひとこと。
その優しさにほろっとくるも、もう家の近くまで来たから大丈夫と返信。
しめて1万7千数百円をカードで一括でびしっと支払い、運転手さんに手伝って
もらいながらタクシーを降りて我が家のあるマンションの前に立つと愕然としました。
そこには最後の難所。10段ほどのそびえる階段が。。。
健康なときは毎日、何も考えずに昇り降りしていた階段が、右足が使えないと
壁のようにそそり立っているのです。
意を決して、松葉杖で一歩踏み出しました。
が、2段目を登ろうとしたときにバランスを崩し、思わず右足を踏み出してしまい
「いてっ」ともんどりうって転倒。
絶望的な気持ちになりながら、何とか立ち上がって再度階段を登ろうとすると、
見かねたタクシーの運転手さんがこっちにやってきてくれたではありませんか。
ありがとう。なんていい人なんだろう。きっと、走り去る前に無事に階段登れるか見ていてくれたんですね。
ご好意に甘えて、肩を貸してもらい階段を登りきると。
甘えついでに家の玄関まで荷物を持って来てもらい、扉を開けるのを手伝ってもらって
玄関に入るところまで見届けてもらったのでした。
その後も、靴を脱ぐのもひと苦労、着替えるのもひと苦労、家中段差だらけでひと苦労
といつもの数倍の時間を費やしてようやくベッドに入り、コーチIとキャプテン唯はじめマネジメントメンバーに
報告のメールを入れてから就寝したのでした。
長文、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
書きながら、思い出すと痛みがよみがえりますね(>_<)
これを読んだ皆さんは、今日覚えた方程式を活かして、けがのないようにしてくださいね。
「ほろ酔い×iPhone×バスケットボール=松葉杖+ギプス」ですよ。