俺達がついている
残り時間は22秒。ボールは3点のビハインドを追っているトヨタ自動車アルバルク。
首位のアイシンシーホースをわずかな差の2位で追うトヨタにとって、そう簡単には負けられない試合。
一時は離されかけたこの試合も、ホームの声援を背に必死に追いすがる。
当然、最後の攻撃で同点に追いつくべく総力を結集して攻めてくる。
守るのは東芝ブレイブサンダース。
ここまでプレーオフ圏内の4位と言えど、後ろから昨年のチャンピオンチーム
リンク栃木ブレックスが迫っていることを考えると、前日に敗れているトヨタに連敗は許されない。
一進一退の攻防の中、最後まで集中力を切らさずに必死のディフェンス。
『俺達がついている』
そう、今日の試合には俺達が、アースフレンズがついている。
手作りの、お世辞にもきれいとは言えない、
いや、だからこそ愛情のこもった横断幕の言葉どおり、俺達がついている。
東芝ブレイブサンダースの最後のディフェンスは、俺達、アースフレンズにとっても最後のディフェンス。
「ディーフェンス!!」
スタンドから、声を枯らして声援を送る。
東芝ブレイブサンダースにとってはアウェイのこの地を、
ホームに変えんと言わんばかりに声を張り上げる。
残り時間は3秒を切った。
トヨタの選手が混戦のゴール下にドリブルで切れ込んでシュートを放つ、
瞬間、ボールは予想したシュートの軌道を大きく外れ、墨田区総合体育館の宙に舞った。
何が起きたのかは分からなかった。
周りは大声援のはずだったのに、静寂に包まれたように感じた。
一瞬の出来事のはずだったのに、永遠とも思えるくらいすべてがスローモーションのように見えた。
高々と舞い上がったボールがコートに落ちてきた時、
時計は残り0秒を示し、試合終了を告げるブザーが鳴り響いた。
勝った!!
そう叫ぶと同時に、静寂は破られ大歓声が響き、
スローモーションだった風景が早送りで回りだしたかと思うと、
目の前が涙であっという間に曇っていった。。。
こんばんは。
バスケットボールチーム「アースフレンズ」のカクタです。
2010年最大のイベント、1212アースフレンズ in Tokyoは、
100名を超える参加者とともに大盛況大成功で幕を閉じました。
参加してくれた皆さん、参加はできなかったけど協力してくれた皆さん、
選手の皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
試合は応援していた黒田電気ブリットスピリッツと、東芝ブレイブサンダースが共に勝ち、
パーティーはサプライズイベントの連発で大いに盛り上がりました。
バスケットボール観戦が初めての人も、みんなバスケの魅力に引き込まれ、
アスフレのイベントが初めての人も、みんなあふれんばかりの笑顔でパーティーを楽しんでいました。
二次会はAM2:00まで盛り上がり、翌日は寝不足&喉が痛くて声はガラガラ。
でも、それすらも心地よい。
そんな充実した一日でした。
アースフレンズにとって、いや、日本のバスケットボール界にとって、
歴史に残る一日になったと自負しています。
本当に、本当にありがとうございました。
アースフレンズは、さらなる高みを目指して前進を続けます。
これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m
東芝の最後のディフェンスがブロックショットだったと理解したのは、
試合が終わって数分たってからでした。
そして、そのブロックショットを放ったのが、
俺達が愛してやまない#38宇田康利選手だったのです。
それは、今思うと、宇田選手からのクリスマスプレゼントだったのかもしれません。
宇田選手、どうもありがとう!!